
SSLサーバー証明書
SSLサーバー証明書とは、Webサイト所有者の身元を証明し、サーバーとブラウザ間の通信を暗号化するためのデジタル証明書です。
SSLサーバー証明書は、認証局(CA:Certificate Authority)によって発行され、HTTPS通信を実現するための重要な要素となっています。
近年、サイバー攻撃や情報漏洩が増加する中、SSLサーバー証明書の重要性は増す一方です。
特にECサイトやログインフォームを持つWebサイトにとって、ユーザーの個人情報や決済情報を保護するために不可欠な存在となっています。
アクセスしたWebサイトがHTTPS通信になっている場合は、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示され、「保護されていない通信」という警告表示を回避できます。
これによりアクセスするユーザーの信頼が獲得できます。
また、GoogleはSSL化されているサイトを優先的に表示することを認めており、検索ランキングに与える要因の一つにもなっています。
目次
SSLサーバー証明書の種類
SSLサーバー証明書には以下の3種類のものがあります。
DV証明書(DV:Domain Validation)
最も簡単に発行できる証明書です。
ドメインの所有権のみを認証します。
OV証明書(OV:Organization Validation)
組織の実在性を確認する証明書です。
ビジネス用途で広く用いられています。
EV証明書(EV:Extended Validation)
審査が最も厳格な証明書です。
金融機関やECサイトで用いられることが多いです。
SSLサーバー証明書に関連する注意点
SSLとTLSの違い
暗号化通信プロトコルとして、現在は主にTLSが使用されていますが、慣習的に「SSL証明書」と呼ばれることが多いです。
有効期限の管理
証明書には有効期限があり、定期的な更新が必要です。
証明書の期限切れは警告表示の原因となります。
コストと信頼性
DV証明書を無料で発行できるサービスもありますが、信頼性は高くありません。
EV証明書は発行にお金がかかり、審査に時間がかかる一方で信頼性は高いです。
用途に応じて適切な種類の証明書を選択する必要があります。
まとめ
以上のように、SSLサーバー証明書は現代のWebサイト運営において必須の要素となっています。
適切な種類の証明書を選択し、管理することで、安全なWebサイトを運営を実現し、ユーザーからの信頼を獲得することができます。