KGI
KGIとは、Key Goal Indicatorの略称で、「重要目標達成指標」と訳されます。企業や組織が設定した最終的な目標を数値化したものであり、ビジネスにおいて最終的に達成すべき重要な成果指標のことを指します。
近年、ビジネス環境の急速な変化に伴い、企業は明確な目標設定とその達成度の測定が不可欠となっています。KGIは、この需要に応える重要な指標として注目を集めています。
KGIの主な目的は、組織の最終目標を明確に定義し、その達成度を客観的に評価することです。これにより、以下のような重要な役割を果たします：
- 組織の方向性の明確化
- 経営資源の効率的な配分
- 組織全体の目標共有と一体感の醸成
- 進捗管理と迅速な軌道修正
KGIと密接に関連する概念として、以下のようなものがあります：
- KPI（Key Performance Indicator）：KGI達成のための具体的な行動指標
- KSF（Key Success Factors）：重要成功要因。目標達成のために不可欠な要素や条件を指し、KGIやKPIの設定の基礎となります。
例えば、「顧客満足度の向上」というKSFがあれば、それに基づいて「顧客満足度スコア90%以上」というKGIや「カスタマーサポート応答時間1時間以内」というKPIが設定されます。
KGIは主に以下のような場面で活用されます：
- 中長期経営計画の策定時
- 年度事業計画の立案時
- 経営戦略の見直し時
- 新規プロジェクトや部門の立ち上げ時
KGIを適切に設定し活用することで、組織の目標達成に向けた効果的なマネジメントが可能となります。ただし、KGIだけでなく、それを達成するためのプロセスや戦略も同時に考慮することが成功への鍵となります。
この記事の編集者
柳元 華奈
北京大学日中通訳専門修士卒。日本経済の活性化を目指し、日本のIT変革やアジアとの架け橋となるべく、（株）グローバル・パートナーズ・テクノロジーに新卒入社。 主に民間企業のシステム刷新プロジェクトに従事し、同社のPR・マーケティング全般の業務やIT調達ナビの運営業務にも携わる。
