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アドオン開発とは?パッケージ製品を導入する際の考え方について解説

アドオン開発とは、パッケージの標準機能では対応できない業務要件に対し、追加機能を開発することを指します。

パッケージ製品の導入を検討する際には、まずその標準機能が対象業務に適合しているかどうかを確認します(この作業を「Fit&Gap分析」と呼びます)。

Fit&Gap分析の結果、パッケージの機能が対象業務に適合しない(=Gapがある)場合、以下の3つの対応方針を検討することが一般的です。

  1. 追加機能として開発する
  2. BPRを実施し抜本的な業務変革をする
  3. 運用で対処する

このうち、1つ目の「追加機能を開発する」という方針の手段のひとつがアドオン開発です。

アドオン開発を行うことで、パッケージに標準搭載されていない機能を補い、自社の業務ニーズに合ったシステムを実現することができます。

しかし一方で、アドオン開発には以下のような課題があるため慎重な検討が必要です。

  • パッケージの機能や仕様に熟知した技術者が必要となる
  • アドオン部分が、製品のバージョンアップに対応できなくなるリスクがある

そのため、こうした懸念がある場合には、可能な限り「業務をパッケージに合わせる」という対応方針を優先的に検討することが望ましいとされています。

なお、アドオン開発と「カスタマイズ」があります。

カスタマイズは、業務に合わせてパッケージの標準機能の設定やプログラムを変更することを指します。

アドオン開発とカスタマイズの違いをより詳細に知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

この記事の編集者

武田 祥太郎

武田 祥太郎

大学時代法学部で労働基準法の研究を進める中で日本の労働生産に課題を感じ、ITによる企業体質の健全化を目指して(株)グローバル・パートナーズ・テクノロジーに新卒入社。 民間企業のITガバナンス、マネジメント支援業務に従事し、同社のナレッジ活用知見を活かしてIT調達ナビで記事の展開にも携わる。

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