ガバメントソリューションサービス
ガバメントソリューションサービス（GSS）とは、政府共通の業務実施環境をデジタル庁が提供するサービスのことです。
業務用PCやネットワーク環境を標準化し、最新技術を活用して各府省庁のシステムを統合することで、行政機関の生産性とセキュリティを向上させることを目的としています。
地方公共団体や民間企業との相互接続を通じて、サービスの提供を広範囲に拡大し、行政全体のコスト最適化も図ります。
ガバメントソリューションサービスは、以下のような最新技術を活用しています。
- ゼロトラストネットワークアーキテクチャ
安全なリモートワーク環境を実現し、場所を問わずセキュアな業務遂行を可能にします。 - クラウドベースの共同作業ツール
文書の同時編集やチャット機能により、効率的なコミュニケーションと業務効率化を支援します。
似ている用語に「ガバメントクラウド」があり、どちらも「デジタル社会の実現に向けた重点計画」において重点施策とされています。
ガバメントソリューションサービス（GSS）とガバメントクラウドには以下のような共通点と相違点があります。
※「ガバメントクラウド」の用語解説はこちらをご確認ください。
共通点
- 政府共通インフラの整備
両者とも行政機関全体の効率化やセキュリティ向上を目的とし、政府共通のIT基盤を提供するものです。 - デジタル庁が主導
どちらもデジタル庁が一元的に調達を行っています。
相違点
デジタル庁の発表によると、2024年8月までに10の政府機関で導入が完了し、2024年度末までにはさらに内閣法制局・金融庁・総務省のガバメントソリューションサービス移行が完了する予定となっています。（成果と進捗：安全・安心で強靱なデジタル基盤の実現｜デジタル庁）
この記事の編集者
下里 朋子
自治体で情報政策分野を9年間担当した後、IT調達ナビの運営会社である（株）グローバル・パートナーズ・テクノロジーに中途入社。ITコンサルティング業務に従事しつつ、IT調達ナビでシステム発注に役立つ記事を展開するメディア運営業務にも携わる。
