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ガントチャート

ガントチャートはプロジェクトの進捗を管理するために作成される図表で横棒グラフで表します。
ガントチャートの最も大事な役割は「プロジェクトの進捗状況を見える化する」ことです。
横軸にプロジェクトの開始から終了までのカレンダーを配し、縦軸にプロジェクトで実行すること(WBSのタスク)を記載します。そして、タスクごとに、開始予定日から終了予定日までを棒グラフで表現するのです。

ガントチャートは主にプロジェクトの進捗管理に使用されますが、同時に、コミュニケーションツールとしても利用します。コミュニケーションの対象はプロジェクト関係者の場合やプロジェクトの上位組織や経営層の場合もあります。
コミュニケーション時には、当日までに完了していないといけない作業の遅れが一目瞭然に可視化され、対応策の検討に役立ちます。

ガントチャートのもう一つの重要なポイントはそれぞれのタスク依存関係が明示されることです。
タスクには「それのみを単体として進められるもの」と「先行する仕事(複数の仕事の場合もあります)が終わらないと始められないもの」があります。これをガントチャート上で表示することにより担当者間のコミュニケーションが促進されるとともに、関係者の管理が容易になるというメリットがあります。

さらに、ガントチャート上に「マイルストーン」を記入することにより、作業進捗の目安にすることができます。「マイルストーン」は作業の区切りとなる重要なイベントのことで、経過承認のためのミーティングや、検収テスト完了、最終承認などもマイルストーンになります。

ガントチャートは単独で作成される場合もありますが、WBSの右横に並べて記載されることが一般的です。それは、タスクの開始予定日、終了予定日、完了日、担当者など、ガントチャートとWBSで共有する情報が多いことが理由です。

また、ガントチャートがWBSをもとにして作成されるため、WBSに追加変更があると、ガントチャートもそれに応じて変更しなければいけません。このため、WBSから自動的にガントチャートを生成するツールも多く市販されています。
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この記事の編集者

柳元 華奈

柳元 華奈

北京大学日中通訳専門修士卒。日本経済の活性化を目指し、日本のIT変革やアジアとの架け橋となるべく、(株)グローバル・パートナーズ・テクノロジーに新卒入社。 主に民間企業のシステム刷新プロジェクトに従事し、同社のPR・マーケティング全般の業務やIT調達ナビの運営業務にも携わる。

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