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業務移行とは?新システムの導入時に必要な検討事項を交えながら解説

業務移行とは、新システムのリリースに伴い、既存業務から新業務へと円滑に切り替えるために行う一連の移行対応のことです。

システム利用者が業務を継続しながらスムーズに新システムを利用できるようにするため、業務面での移行準備や対応手順を検討・実施する必要があります。

業務移行は、データ移行システム移行と密接に関わっており、これらと合わせて移行を計画的に進めることが、プロジェクト成功のカギとなります。

業務移行は、システム開発よりも業務現場との調整が重要な領域であるため、業務に精通した発注者側の積極的な関与が不可欠です。

業務移行の検討事項としては、一例ですが下記の点があります。

  • 移行時期
    業務やシステムの稼働状況を考慮した、最適な移行タイミングの設定
  • 並行稼働の要否
    旧システムと新システムを一定期間同時に稼働させるかの判断(必要に応じてデータ整合性も検討)
  • 従業員向け研修
    仮に並行運用がなく、一斉切替方式であれば従業員向けの研修は早めに準備する必要があります。また、研修の際はシステムマニュアル(システム機能の使い方を知るために参照)だけでなく、業務マニュアル(業務を遂行するために参照)の用意も必要です。
  • システム許容停止期間
    業務に支障をきたさないよう、許容できるシステム停止時間の明確化と共有

業務移行を成功させるためには業務切替方針、データ移行方針、システム切替方針のそれぞれの役割分担についてプロジェクトメンバー全体と合意が取れていることが重要です。

この記事の編集者

柳元 華奈

柳元 華奈

北京大学日中通訳専門修士卒。日本経済の活性化を目指し、日本のIT変革やアジアとの架け橋となるべく、(株)グローバル・パートナーズ・テクノロジーに新卒入社。 主に民間企業のシステム刷新プロジェクトに従事し、同社のPR・マーケティング全般の業務やIT調達ナビの運営業務にも携わる。

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