アミューズメント施設事業IT導入プロジェクト
株式会社 GENDA GiGO Entertainment 様(旧:セガ エンタテインメント 様)
概要
(株)セガ エンタテインメント様では、運営するアミューズメント施設(ゲームセンター等)を利用するお客様の満足度向上に向けたIT活用に意欲をお持ちでした。
ITを活用する新施策の導入にあたり、当社は(株)セガ エンタテインメント様の体制拡充支援として、事業構想の段階からサービス開発及び開発計画立案、システム調達・導入を支援しました。
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Overview
お客様の満足度向上を追求する(株)セガ エンタテインメント様。今回のITを活用した新施策の導入プロジェクトにあたり、当社では事業構想の段階からサービス開発及び開発計画立案、システム調達・導入を支援させていただきました。
今回リリースした新施策「SEGAプラトン」は無事リリースを終え、プロジェクトメンバーの皆さまより振り返りのお言葉をいただきました。
関連URL:SEGAプラトン公式サイト
SEGAプラトンキャンペーンサイト
関連プレスリリース(PRTIMES)
株式会社 セガ エンタテインメント
松本 洋一 管理本部 ITソリューション部 IT企画課 課長 (写真左)
河合 英雄 管理本部 ITソリューション部 部長 (写真中)
川口 範 事業企画本部 本部長 取締役(写真右)
※所属部署、インタビュー内容は2019年9月時点のものとなります。
- はじめに、今回のプロジェクトの背景と目的についてお聞かせください。
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- 河合様
- 当社で1980年代にアミューズメント施設事業(ゲームセンター等)が始まって以来、同事業は著しくIT化が進んでいない業態でした。
そこで、ドダイプロジェクト(以下、ドダイPJ)では同事業のデジタル化を図り、①ゲームセンターに遊びに来て下さるお客様向けの課題と、②ゲームセンターで働くスタッフ向けの課題といった二つの課題を解消したい、と考えました。特に、①については「上顧客に満足いただけるサービスの提供」を主眼に置いており、上顧客のニーズを正しく把握するために、顧客のプレイデータの即時的な見える化を図ることにこだわりました。 - 川口様
- ②については、事業管理の面で「集金管理のための多大な工数の削減」という課題をIT化により解消したいという狙いもありました。
- プロジェクトを立ち上げるにあたり、GPTechを選定した理由と当初期待していた点はどの様なことでしたか?
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- 川口様
- GPTechを選んだ理由は実績です。セガグループが運営するテーマパークの立上げでも、GPTechに支援をいただいていました。
また、GPTechに期待していた点は、プロジェクトの推進と具現化です。具現化イメージと社内の実行体制にITの知見という観点から大きな乖離があったため、そのギャップをどう解消すべきかが懸念点でした。 - GPTech
坂本 - 貴社と類似したケースはよくあることだと感じています。
社内で課題は掴んでいるものの、その解消にあたり必要なリソースが充分ではないことからギャップを抱え、結局棚上げや先送りにするしかないという状況に陥りがちです。当社の事例としても、事業会社様が課題の解消に悩んでいるタイミングでたまたま当社に目を留めてもらい、サービスを上手に使って実現まで至ったケースは多くあります。
- プロジェクトを進める中で、各フェーズにおいてどのような点に苦労されましたか?
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- 松本様
- 構想検討フェーズでは、プロジェクト開始当初、目標達成の見通しが持てず実現可能性はかなり低いのではないかと考えていたことが、今振り返れば印象的だと感じています。
また、ベンダー様の選定フェーズではマルチベンダーでの開発が想定される以上、内容や費用感に大きなばらつきがあるものを適切に精査し、かつ機能の優先順位や企業間・製品間の連携における実現性を十二分に考慮する必要があったため、慎重に検討を進めました。 - GPTech
佐藤 - 近年はパッケージ製品をベースとしたシステムリプレースが増えていますが、ドダイPJでの選定候補としては、アミューズメント施設事業そのものの独自性が高いことから、機能と費用感の両方に満足がいくパッケージやSaaSサービスはありませんでした。そのため、「スクラッチ開発×マルチベンダー」という形で様々な諸条件をクリアする選定を行う必要があり、相当な負荷が発生したものと考えています。
- 河合様
- 運用設計フェーズでは、当初、プロジェクトメンバー以外の社内関係者からなかなか理解が得られないことが悩ましかった印象です。それについては、社内関係者を集めた情報共有会議で、当社側メンバーとGPTech側メンバーが分担して説明を行い、特に認識合わせが困難なシステム的な内容に関してはGPTechにほぼお任せするなど、実務上もかなり助けていただきました。
- GPTech
佐藤 - 社内関係者の中で、「SEGAプラトン」の実現イメージは人によって大きく差があったこともあり、スピーディーな意思決定を仰ぐため、GPTechからは業務運用の方向性まで踏み込んだ提案もさせていただきました。
- 今回のプロジェクトを進める中で、GPTechはどのように貢献できましたか?
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- 河合様
- 構想段階から運用設計まで支援をいただいたお陰で、大きなトラブルなく運用ができています。
- 川口様
- プロジェクト開始当初は当社とGPTech双方の会話にギャップが生じることもありました。しかし、GPTechが速やかに当社の会社や事業の特性、サービスをキャッチアップしてくれてギャップが徐々に解消されたことが、プロジェクトの目標達成に向けて大きく寄与いただいた点だと思います。
- 松本様
- 実務面でも、当社が何かの局面で詰まっている際に、GPTechはヒアリングをした上で当社では思いつかない打ち手やアイディアを出していただき、大変助かりました。
- 2019年7月にリリースされた「SEGAプラトン」ですが、効果や反響はいかがでしょうか?
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- 川口様
- 当初想定していた実現イメージとあまり乖離はないと考えています。しかし、ペンディングして一部実現できていないこともあります。お客様により満足いただくサービスを提供するために、引き続き、整備や一層のサービス拡充を進めていく必要があると思っています。
- GPTech
坂本 - 「SEGAプラトン」は、顧客の「プレイデータを即時的な見える化」できるサービスでもあります。そのため、データが一定量集まってから本格的に活用できるものと思いますが、データの蓄積状況はいかがでしょうか。
- 河合様
- 順次蓄積されたデータの分析に着手しています。一例として、お客様の行動パターンデータとSNS上の情報を組み合わせて様々なユーザ層を分析できることに、将来的なサービス拡充への手応えを感じています。特に、我々が想定していなかったお客様の遊び方を知ることができたことは大きいですね。また、「SEGAプラトン」は「お客様と当社の新たなコミュニケーションツール」としての価値も大きいと考えており、今後の活用に向けて期待しています。
会員獲得については、「SEGAプラトン」と「電子マネー対応ICカード」の連携が壁になっていると認識しており、店舗スタッフの協力が不可欠で、店頭での誘導・ご案内がとても重要だと考えています。
- 今後に向けたCIOアウトソーサーとしてのGPTech社への期待や要望についてお聞かせください。
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- 河合様
- 日本の中堅企業では、ITの知見不足を背景として非効率な事業運営をされているケースはかなりあると思います。ITの知見を持つ人による助言や指摘等の機会がなく自らも状況を把握できなければ、問題は潜在的なままとなっているのが現状です。GPTechの支援サービスやCIOシェアリング協議会での取り組みを通して、当人たちが自社の環境について“著しく非効率”だと気づき、然るべき打ち手を取ることで、日本社会全体の生産性の底上げにもつながると思います。
- 松本様
- GPTechは中立の立場で動くITコンサルティング企業なので、利害関係なくベンダー様と調整、交渉してくれた点がありがたいと感じていました。
一般的なITコンサルタントはベンダーやSIerと一体化していることが多く、ユーザとしては適切に相手方と交渉、折衝してくれているかという点に不安がありますが、GPTechは常に中立性を貫き通してくれていました。今後も、クライアント側の価値を最大化するという立ち位置は保った支援サービスを続けていただきたいと思います。 - 河合様
- 確かに、「利害関係がない立場」はクライアントにとって一番の価値だと思います。
- GPTech
坂本 - ありがとうございます。当社は「CIOアウトソーサー」を標榜していることからも、ベンダーやSIerと利害関係を持たず、100%クライアント側の立場であることにこだわっています。今度も引き続きこのポリシーを踏襲して、クライアントの価値の最大化のために動いていきます。