不動産業界団体 会員支援サイト刷新プロジェクト
公益社団法人 全日本不動産協会 様
概要
業界最古の歴史を誇る(公社)全日本不動産協会(以下全日)様において、全日会員である不動産会社向けの支援システムである「ラビーネット」を刷新するプロジェクトに参画しました。
当社は、「目指すべきビジョンを描くこと」「そのビジョンを確実に実現するためのフォローアップを行うこと」を支援しました。
- 役割
具体的には、当社は以下の支援業務を担いました。
・現状調査と課題分析・課題を解消するための要求整理
・サービス利用者への価値最大化の観点をふまえたサービス提供方式の提言
・本プロジェクトに最適な開発会社の選定支援
・全日、開発会社との要件定義支援
・受入テスト、移行支援
・プロジェクト全体の管理業務(課題管理、意思決定支援など)
- 成果
・自社開発にこだわるのではなく、OEM方式(民間のITサービスを自社のブランドで提供するシステム導入の方法)を採用することにより、
導入後も進化し続けるITツールの提供の実現・サイト構造などの整理により、会員にとってわかりやすいポータルサイトの構築
・構想策定から導入後の活用促進まで、プロジェクトの全体管理および進行支援の実施
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Overview
業界最古の歴史を誇る(公社)全日本不動産協会(以下全日)様において、全日会員である不動産会社向けの支援システムである「ラビーネット」を刷新するプロジェクトに参画しました。
今回「ラビーネット」のリリースを無事に終え、プロジェクトメンバーの皆さまより振り返りのお言葉をいただきました。
公益社団法人 全日本不動産協会
内田 健太郎 東京都本部 全日事業課課長
(写真右)
金子 剛 事務局 業務課係長(写真中)
※所属部署、インタビュー内容は2023年11月時点のものとなります。
(写真左は、当社小堀)
- はじめに、今回のプロジェクトの背景と目的についてお聞かせください。
-
- 内田様
- 「ラビーネット」について、ハードウェアの保守期限が近づいており、期限までにシステムを刷新する必要に迫られていました。
この事情を受けて、ベンダから刷新の提案を受けたのですが、こちらの要求整理が十分ではなかったこともあり、結果として満足のいく提案を得ることができませんでした。
そこで、あらためてシステム刷新の構想段階から見直しをすることになり、「現状にとらわれず、全日会員にとって価値のあるサービス提供を目指す」という目的を設定しプロジェクトを再スタートしました。
- 今回、GPTechを選定した理由をお聞かせください。
-
- 内田様
- 選定理由は大きく2点あります。
① システムの構想策定からリリース後の支援までの全工程を、一貫してサポート可能であること
② 取引実績があり、全日特有の慣習やシステムへの理解がスムーズであると判断したこと
再スタート前のプロジェクトで、我々の要求策定などが不足していたという背景がありましたので、客観的な視点を入れるためにも外部の専門家のサポート体制が必要であると考えておりました。
その上で、上記の理由から、GPTechを選定いたしました。
- GPTechを選定した当初、GPTechに期待していたことはどのようなことでしょうか。
-
- 内田様
- 期待していたのは、システム会社と全日との橋渡し役です。
我々のなかでネックと考えていたのが通常業務との兼務でした。
通常業務をこなしつつ、システム会社との専門的なやり取りをすることは、非常に大きな負荷となってしまいます。
場合によっては、プロジェクトの正常な進行に支障をきたしてしまうこともあるかもしれません。
通常業務で忙しい時であっても、プロジェクト全体を止めることなく、スムーズに進めるための支援をGPTechに期待しておりました。
- 金子様
- 今回のプロジェクトでは、旧システムのサービスの継続要否の検討も大きな方針の1つでした。
会員にとって価値のあるサービス提供を続けるためにも、利用されていないサービスを終了する決断は必要です。
GPTechには、客観的な視点で各サービスの要否を判断できる材料を収集・整理いただくことを期待しておりました。
- プロジェクトを進める中で、GPTechはどのように貢献できましたか?
-
- 内田様
- 「現状にとらわれず、会員にとって価値のあるサービスを目指す」という目的に合致したシステム構想の策定と実現に大きく貢献していただけたと感じています。
システム会社との橋渡し役はもちろんのこと、一筋縄にはいかない多くの利害関係者との調整業務は、目的達成に欠かせなかったと考えています。
- 金子様
- 本プロジェクトの大きな決断は、会員へのシステム提供方式の変更だと考えています。
元々は旧システムと同様に、全日の独自システムを開発することを想定していました。
その中で、独自システムをゼロから作るのではなく、「民間ITサービスと提携して、全日ブランドで会員に提供する」という新たな方式を選択肢として提示いただいたことは、新鮮な驚きでした。
民間ITサービスとの提携を選択したことで、法改正や新機能の追加など、様々な最新機能を追加負担なく利用できるというメリットを得られたとともに、会員に対し「進化し続けるサービス」を提供できるようになったのは、非常に価値のあることだと考えています。
おかげさまで、システムを刷新して終わりではなく、導入後の継続的な改善まで見据えたシステムを実現することができました。
- 新しいラビーネットの効果や反響はいかがでしょうか?
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- 金子様
- 全日に新規入会された会員様から「新しいラビーネットに魅力を感じて入会を決めた」と伺う機会が増えました。
これは新しいラビーネットが魅力あるサービスになった証しだと感じています。
一方で、既存会員への周知活動やサポートについては、今後も継続的に実施していくべき課題だと考えています。
旧システムから使い勝手も含めて大幅に変更した分、新旧システムの切り替え当初は多くの問い合わせをいただきました。
特に旧システムを使い慣れた会員様には不便をおかけしているため、新しいシステムの使い方に慣れていただけるような支援を継続していきたいと考えています。
- 今後に向けたGPTech社への期待や要望についてお聞かせください。
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- 金子様
- システム利用者を増やしていくための活用促進の支援を期待しています。
新しいラビーネットを多くの方に知っていただき、その便利さを実感していただけるよう協力いただきたいと考えています。
- GPTech
小堀 - ありがとうございます。
「会員にとって価値のあるサービス」の実現のため、今後も全日様とともに活用支援に取り組んでまいります。
全日内田様(写真右)、金子様(写真中)とGPTech小堀(写真左)